また夫の友人が来た晩の話だが、食事は、スイス名物のラクレットにした。
日本の料理といえば、お寿司とカレーくらいしか知らないその友人に 日本の家庭料理をとも思ったが、「今回は簡単にラクレットで」という夫の提案に同意した。
ラクレットは本当に手間がかからない。 チーズとじゃが芋、ピクルスなどがあれば準備万端。しかも、おいしい。
その晩は、夫がチーズ屋で4種類を買ってきた。 香りが少し強め、ニンニク風味、パプリカ風味、そして黒い何かが混ざったチーズ。
夫に聞くと、最後のチーズの黒い物体はトリュフだという。 「ふーん、聞いたことのない食材だな」と思った。
チーズ屋が、風味を書いた小さい名札を各チーズにつけてくれたので、それも見たのに、 世界の珍味とされるあのトリュフだと気が付いたのは、2日経ってからだった。
その晩は、ニンニク風味が食べたい気分で、トリュフチーズは結局1枚も試さなかった。
幾度もラクレットを食べてきたのに、たぶん、ラクレット用トリュフチーズを見たのは初めて。 チーズ屋も、いろいろと工夫を凝らすものだ。
というわけで、次回こそはトリュフチーズを食べてみるつもり。
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