以前書いた文章 【記憶を刺激する写真 5】

これは、日本でも展開しているフランスのパン屋、ポール(PAUL)のパン です。
リールを訪れたときに撮りました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
a0109340_17375245.jpg


パンを焼いて、パン屋になりたい。

そう思ったのは、小学2年生の社会見学で町の大きなパン工場を訪れたとき。

たくさんのパンが作られる工程に「すごいなぁ」とただ感心し、

菓子パンの甘い香りに、すっかり参ってしまった。


私が育った家では朝ごはんも米飯だったから、

家でパンを食べることは、それほど多くはなかった。

それだから、パンを買ってきて食べるというのは少し特別なことだった。


長するにつれ、家でパンを食べる機会は増えた。


学校の近くにあったパン屋さんでは、友だちとパンを買って分けあったことを覚えている。

大きなスーパーの一角に構えていたパン屋では、チョココロネがお気に入りだった。


店内が鏡張りでキラキラ輝いていたお洒落なパン屋では、

食パンを買うことが多かった。

駅前の小さなパン屋さんは、種類は少なかったけれど開店時間が長いのがよかった。


町のあちこちにあったパン屋さんはすべて、いまは私の心象だ。

田舎に帰ると、パン屋がなくて寂しい


いや寂しいのは、たくさんの住民が都会へ出ていって、

この町でパンを買う人が減ったことのほうだ。



by s-la-suisse | 2018-01-26 23:34 | ■expression 以前書いた文章

スイス在住18年目、NPO法人 Global Press 理事。ライターとして、これまでに、およそ400本の記名記事を書いてきました。仕事のことなどを綴るブログです。since 9.Sep.2007


by s-la-suisse